当ルームのカウンセリング

2019/10/29

誤解されやすい人のカウンセリング

誤解されやすい人のカウンセリング

当ルームでは、

人から「誤解されやすい人」や

「誤解を受けて傷ついてきた人」に対してカウンセリングを行い、

こういった傷つき、生きづらさを抱える方の居場所として機能し、

生きやすくなるための道を共に模索しています。

 

「誤解されやすい人」の特徴や改善案はネット上に溢れています。

 

例えば、

 

「コミュニケーションが不足している。ちゃんと言葉化して、コミュニケーションを取りましょう」

 

「感情を表に出しましょう」 

 

「愛想、愛嬌を振りまきましょう」

 

といったものです。

 

つまり


「人と積極的に関わって自己主張しましょう」がベースになった考え方です。

 

しかし、

『それができたら苦労しないわ!出来ないから困ってるんだ!!』

 

と思いませんか?

 

私なら思ってしまいます...

 

「誤解されやすい人」の特徴や改善案を知っていても実践につながりにくいのは、

誤解されてきた人の多くが
誤解を受けて傷ついたトラウマを抱えているためです。

 

例えば


・存在否定されるような発言、態度
 

・自己主張を抑えられた体験や自己主張は悪いものという刷りこみ


・「出る杭は打たれる」「目立つのは悪いこと」「分相応であれ」といった個人の足を引っ張る日本的な集団圧力


・パワハラ、いじめ

 

などです。

 

こういったトラウマが自己主張を妨げ、自己主張がないためますます誤解されるという悪循環を引き起こします。

 

そして、

 

・自己肯定感の低下
・職場で正当な評価が得られない
・嫌なことを押し付けられる
・孤独感
・親密な人間関係を築けない
・うつ病、適応障害など精神疾患の発症
・職を転々とする

といった問題に発展しやすくなります。

 

当ルームは、こういった問題を抱える方の居場所です。

 

自己一致して、自分を生かせる道を一緒に模索していきましょう。

2019/10/20

夫婦カウンセリング

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あるデータによると

お見合い結婚よりも恋愛結婚の方が

離婚率が高いそうです。

 

お互いの意思のもと

望んだ結婚なのに何故でしょうか?

 

「離婚の申し立て理由」(司法統計,2012)によれば、

男女共に第1位は、

「性格の不一致」でした。

 

しかし、結婚相手の条件に

「価値観の一致」を挙げる方は多いです。

 

では、価値観が一致していると思ってした結婚なのに、

なぜ「性格の不一致」による離婚が起きてしまうのでしょうか?

 

また、性格の不一致が離婚の理由なら、性格が一致していれば良い夫婦なのでしょうか?

 

しかし、似た者同士だからこそ起こる不和も多く存在するのではないかと思います。

 

では、どうしたらいいのでしょうか?

 

鍵になるのは


「境界線意識」
「役割期待の調整」
「共通のWe作り」
「夫婦の発達段階」


です。

当ルームには


夫婦関係、カップル関係の問題を抱えた方が多くいらっしゃいます。

 

「結婚生活がうまくいっていない」


「どのように夫婦関係を築いたらいいか分からない」


「話し合いがいつも喧嘩になって終わる」


「離婚も考えるが子供のためにも出来れば離婚はしたくない」


「夫婦喧嘩に子供を巻き込んでいる」


「過去にされたこと(浮気や飲酒癖など)のショックが大きく、向き合えない」


「熟年離婚の危機」


「不倫がやめられず苦しんでいる」

 

など、

さまざまな問題に苦しんでいる夫婦、カップル、個人の方に心理学的な知見に基づいたサポートを致します。 

 

カウンセラーは

世間一般の良識や倫理的な価値観に基づいて

「良いか悪いか」

「正しいか間違っているか」

といった判断は致しません。

 

相談に来られた方の痛みを

想像しながら、

進みたい方向を共に模索し、

解決を目指します。

 

 

※通常2,3回の心理アセスメントを経て、問題の焦点やカウンセリング目標を確認した上で進めていきます。

初期:アセスメント(2,3回)

中期:コミュニケーションの分析をしたり、その時の気持ちを明らかにして、問題を建設的に解決する道を探ります(4回目〜

終結期:カウンセリングを振り返って、目標の達成度を確認し、出来たことを自信に変えます(最後の2回)

2019/09/10

人の目が気になる 自信がない方へ

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当ルームに相談に来る方には

 

「人目が気になる。気にし過ぎて疲れた... 考え過ぎなのは自分でも分かってるけど止められない... 」

 

 「優しい、良い人と思われるのがプレッシャー... 」

 

 「自分のことを知ったら他人は幻滅します。なぜか分からないけど確信があるんです... 」

 

 「仕事を真面目にやっていることを褒められても嬉しくないんです。むしろ誰も自分のことを分かってない気がして虚ろな気分になる... 」

 

といった問題を抱えている方が多くいらっしゃいます。

 

 

 そしてしばしば、相談しても

 

「自意識過剰なんじゃないの?」

 

と言われ、

 

さらに傷つくことになります。

 

 

こういった問題を持つ方に

 

「自意識過剰」

 

という表現は間違いです。

 

 正確には

 

「自意識過小」

 

あるいは

 

「他意識過剰」

 

という方が近いでしょう。

 

 

なぜなら、

 

自分に価値を感じられず、

 

まるで自分のことを

 

『中身からっぽのハリボテ細工』

 

のように感じているからです。

 

 

「自分のことを考え過ぎる問題」

 

ではなく、

 

「自分軸で考えられない問題」

 

なのです。

 

 

 虚しさを埋めようと

 

様々な活動に打ち込んでみても

 

自分の中の空洞は埋まることが

 

ありません。

 

そもそも

 

自分のために何かをするという

 

発想すらなかったり、

 

自分のために何かをすることに

 

罪悪感を感じている方も

 

いらっしゃいます。

 

 

 人のためにはエネルギーを割けるけれど、

 

自分のためには使えないのです。

 

 

 そして、自分のことを

 

「ダメな人間」

 

「無価値」

 

「恥」

 

と捉えているために、

 

人間関係は針のむしろです。

 

 

 こういった方には、

 

「自分のために生きていい」

 

とまっすぐ応援されることが

 

最良の処方箋となります。

 

 

 当ルームは

 

こういった問題を抱える方の

 

居場所です。

 

 ここでは

 

 自分に対する愛と知恵を学び、

 

自己肯定感を育むことを

 

応援しています。

 

 

  

2019/07/06

相談して傷つく体験

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カウンセリングが必要かも... 

と思いつつカウンセリングに行けないことの理由の一つに、カウンセラーなど援助者からの傷つけられ、人を信用できない、相談してまた同じ思いをしたらどうしょう... と怖くなることがあります。

 

サポートを求めて相談した人に傷つけられることは、二重の傷つき、二重のトラウマです。

 

似た体験としては、例えば、犯罪被害に遭われた方が「不用心なあなたも悪い!」と言われたり、いじめられていることを相談したら「どうして仲良くできないの?」と言われることが近いかもしれません。

 

傷つきの体験を相談すること自体勇気がいります。

 

すでに自分自身を「私にも悪いところがあったのかも」と責めていたり、自分に対する無価値感や恥でいっぱいな中でおそるおそる振り絞った声だったかもしれません。

 

そんな中で発せられた心ない言葉は最初のトラウマの上にもう一つ傷を作ります。

 

「自分の身に何かあっても誰も助けてくれない」

「それどころかさらに傷つけられる」

『他者は、世界は、脅威に満ちている』

という体験です。

 

ちなみに私もカウンセラーに相談し、傷ついた経験があります。

 

カウンセリングの世界では、カウンセラー自身がカウンセリングを受けることが推奨されています(「教育分析」と言います。話はそれますが、カウンセラーに限らず援助者がカウンセリングを受けることを強く薦めます)。

 

自分が学んできたカウンセリングがこんなにも人を傷つけるということを身を持って体験したのが、治療者-クライエント関係をこれまで以上に考える大きなきっかけとなりました。

 

「信頼できるカウンセラーを探すのは難しい!」

当時そんなことを思っていました。

 

こういった思いが、現在、安心で安全な場づくり、関係づくりへの関心に繋がっています。

 

「カウンセリングに対して猜疑心があるんです」

 

そう言いながらカウンセリングを始められる方もいます。

 

そういった思いをお伝え頂いたことに感謝しながら、丁寧にカウンセリングプロセスを進めていきたいと思っています。

 

 

2019/03/26

恥トラウマからの癒やし

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「自分はダメだ」

「みっともない」

「恥ずかしい」

そんな風に感じられたことは

ありますか?

 

「人を頼ったり、

依頼するのが怖い」

 

「だから頼らずに済むように

自分独りで何でも

できないといけない」

 

「他人と比べ、どうして自分は

こんなにダメなのか

考えてしまう」

 

「自分じゃない人になりたい」

 

そんな風に感じたことは

ありませんか?

 

私たちは人生の中で時に

自己の存在をおとしめられ

辱められ

蔑ろにされ

嘲笑される体験に

曝されることがあります。

 

そういった状況にあっても

助けが得られず

誤解され

孤独が続くこともあります。

 

こういった体験は、

あなたが悪くないにも関わらず

あなた自身を、

無価値で

みっともない

恥ずかしいものと感じさせ

自分自身を責め苛ませます。

 

そして人生の中で新たな危機や

トラブルや傷つきが訪れる度に

「やっぱり自分はダメなんだ」

と繰り返し思わせます。

 

そして

病巣が広がっていくように、

自己否定感が増していきます。

 

場合によっては、

自分や他者に怒りを抱えている

かもしれません。

 

あるいは、

怒ることすら出来ない状態

かもしれません。

 

あるいは

同じ傷つきを繰り返さないように

「優等生」の仮面や

「良い人」の仮面

を身につけて

生き延びてきた方も

いらっしゃるでしょう。

 

 

自分が悪くないにも関わらず

自分が悪いと思わされる... 

こんな傷つき体験を

恥トラウマと呼んでみたい

と思います。

 

これまで考え方を変えようと

努力を重ねられてきた方も

おられると思いますが、

自分個人の力だけで

変えていくのが

難しいのは、

自分が悪いという視点から、

自分の力だけで脱却することが

難しいためです。

 

しかし

傷つきについて他者に話すのは

勇気がいることです。

 

当ルームでは、

無理にかさぶたを剥がすような

カウンセリングは

行いません。

 恥トラウマからの癒やしには

適切で安全な治療プロセスが

欠かせないためです。

 

話すことに抵抗がある場合

カウンセラーとの関係に

信頼が持てるまで、

比較的抵抗の少ない相談から

始めるのも良いと思います。

 

話さなければいけないわけでも

ありません。

私たちは、

自分の内に留めておきたいこと

話さずにいる権利を

持っています。

 

別の相談をなさる場合でも、

自分への信頼を取り戻すことで

恥トラウマへの癒やしに

繋がっています。

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